第39回東京モーターショー(第1版)

管理者のひとりごと

  乗用車・二輪車ショーという形態としては最後の開催となる第39回東京モーターショーに行ってきました。今回は、前回の乗用車ショーと比べて4日間会期を延長して、一般公開日だけでも16日間、特別招待日・報道関係者公開日を含めると19日にも渡る世界最長のモータショーとなりました。

  さて、2年に1回の乗用車ショーということで、「赤絨毯の薫り」が漂う華やかな雰囲気を期待していたのですが・・・、今回はいまひとつピリッとしない、華がないショーだなという印象を受けました。これはいくつかの原因があるとは思うのですが、大きな要因として各社から出展されているコンセプトカーにインパクトが足りないと言うことが挙げられると思います。

  各社とも環境問題に対する取り組みを形にしたコンセプトカーを出展していますが、エコカーというジャンルは市販分野でもすでに大きな市場となりつつあるだけに、コンセプトカーのメッセージとしては陳腐化してきている事は否めないでしょう。また、燃料電池車に関しても、実験室レベルでは相当なレベルに達しているものの市販化に向けたブレークスルーが見えてこない中では、コンセプトカーとしても何だか閉塞感が漂っている感じがして仕方ありませんでした。

  では、デザインコンセプトを形としたクルマはと言うと・・・、なぜに各社とも似たり寄ったりのクルマに仕上がるのかね?、と問いただしたくなる物オンパレード。今後のクルマで両側スライドドアを採用したいことはよくわかりますが、ここまでコンセプトが被ってしまうと見ている側としては正直面白くありません。一目見てメーカとしてのメッセージが伝わってくるようなインパクトがあるコンセプトカーを期待したいものです。

  この他、各メーカが力を入れて展示していた技術が「バイワイヤ技術」ですが、これは派手さがない技術なだけに一般ウケさせるには、もう一工夫する必要があるように感じました。トヨタの"Fine-X"や日産の"pivo"では「4輪操舵」という形でドライブ・バイ・ワイヤの優位性をアピールしたかった様ですが、何が凄いのかと言うことが今ひとつ伝わってこなかった事が残念でした。

  この様に、今ひとつ面白みを欠いた展示が多い中、少しでも楽しめる物がないかと言うことで、重点的に見て回った物が「テレマティクスとプローブカーシステム」でした。
  テレマティクスというと、カーナビを通して様々な情報を提供するサービスとして各社から提供されていますが、本格的な普及はまだこれからと言った感じがあります。思うように普及が進まない要因は、なんと言っても「欲しいと思う情報・サービスがない」ことに尽きるかと思うのですが、「プローブカーシステム」が実現するとこの状況を打開することが出来るかもしれない、と個人的には考えています。
  プローブカーシステムというのは、車両が走っている状態そのものを情報として捉え、その情報を分析することでより高度な交通情報を提供するための技術です。一番簡単に考えられるのは自動車の位置と速度の情報から、どの道が渋滞しているかを分析する渋滞分析が挙げられますが、それ以外にもワイパの動作状況からどこで雨が降っているのか分析するなどと言ったことも考えられています。
  プローブカーに関しては、ホンダブースではすでに商用サービスとして提供しているインターナビ・プレミアムクラブが、 日産ブースとXanaviブースでは神奈川県にて実験が進められているSKY Projectが展示・紹介されていました。それぞれの展示について、説明員の方から詳しい話を伺ったところ、集める情報量とコストのバランスをどの様に見極めるか、情報をやりとりするための最適な通信手段はどの様な物が考えられるか、といった点が問題点となっているとのことでした。特に、通信手段(インフラ)に関しては、(現状では)通信料負担の問題に繋がるだけに興味がある所ですね。DSRCやデジタルラジオなど新しい通信媒体がこれから立ち上がって来ることにあわせて、スマートなインフラが構築される事が望まれます。

  この他、会場内を回って気になったことは、ブース内の動線確保に疑問符が付くブースが多かったことでしょうか。一番目玉となる展示物やステージの前の通路をわざわざ狭くしているのに「後ろは通路となっておりますので立ち止まらないで下さい」と言われたのでは、「なんだ、このブースは物を見せる気がないのか?」と思ってしまうのも無理はないでしょう。ブースのデザインの都合もあり、物の配置が決まっているのでしょうが、もう少し客の目線に立ったブース作りをしてくれたらなぁと残念に思ってしまいました。

  さて、(気が向いて時間が取れるようならば)この次は気になった展示物を、いくつか紹介したいと思います。とりあえず第1版はこの辺で。



 
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