管理者のひとりごと
本日より幕張メッセで開催されているCEATEC JAPAN 2003に行ってきました。CEATECはかつてのエレクトロニクスショーとCOM JAPANが合併した展示会ということで、例年、電気電子通信関係の企業から様々な新技術、新製品が発表されます。今年は地上波デジタル関係の展示がどの様な形で出てくるのか興味があったのですが、それよりもインパクトがあったのは、ソニーから発表になったPSXでしょう。かねてから、DVDレコーダとPlaystation2が一体化した統合型アミューズメントマシン(?!)として登場すると言うことで、色々と話題になっていたのですが、このCEATECで実機が登場してきたと言うことで、初日の発表のステージはかなりの盛況ぶりを呈していました。その後、各種メディアの取材攻勢でPSXコーナはやや騒然とした雰囲気となっていました。
一方、PSXに話題をさらわれる形になった地上波デジタル放送はご覧の通り閑散とした様子で、先行きがちょっと・・・と思ってしまいました。順当に行けば話題になったと思われるauとサンヨーのテレビケータイのデモンストレーションも少し影が薄くなってしまったでしょうか。サンヨーブースでは、実際に1セグメントの地上波ディジタル放送(携帯端末での移動受信を目的とした放送)を想定した実験局から電波を出して、それを受信して画面上に表示するというデモンストレーションをやっていたので、個人的にも非常に興味があったのですが、やはりPSXのインパクトには勝てず、ひとりごとのトップにはPSXを持ってきてしまいました(hi)。
派手な展示が多い1〜4ホールとはうってかわって、非常に落ち着いた雰囲気の漂う部品ブース群に目を移すと、こちらにも地上波デジタル放送関係の物が多く展示されてました。アンテナ会社のブースでは、地上波デジタル放送対応のアンテナ群の展示に力を入れていました。さすがにTV用のアンテナが売れるきっかけというのは少ないでしょうから、商機を逃すまいと言うことで頑張っているようですね。
8ホール側のデバイス系のベンダには、急速に変化していく通信機器に対応した様々な部品が展示されていました。個人的には、ここ最近注目されることが多いUWB(Ultra Wide Band)の展示が幾つかあったのが気になりました。UWBは近距離間でのデータ通信を目的とした無線システムで、既存の無線システムと比べると極端に広い帯域を使い100Mbps程度かそれ以上の高速通信を実現するものです。近年普及している携帯情報端末との通信などへの適用が期待されているのですが、非常に広い帯域を使うため、今までその帯域を使っていた無線システムへどの程度影響するかと言う問題があり、その解決が課題となっています。
そんな中、太陽誘電のブースでは実際にUWBの実験局の免許を受けたと言うことで、実際にデータの転送のデモを行っておりました。説明員に方曰く「UWBは既存の無線システム、特に5GHz帯の無線LANへの影響が問題となってくる。当社ではフィルタを使って5GHz無線LANへの影響を除去する取り組みを行っており、その実証のために実験局を運用している。」との事でした。私は趣味でも本業でも無線関係の分野に携わっているので、この実験局の免許を受けて公共空間で運用すると言うことがいかに大変かがよくわかっているので、「おぉ、これは目玉の展示だな」と思ったのですが、専門外の方から見ると「何が凄いの?」と思ってしまう地味な展示なのでしょうね(hi)。
この他、TDKのブースではUWB対応の機器を設計・製作する際に必要になる測定システムの展示がありました。この様なシステムが展示されているのを見ると、実用化への階段を急速に駆け上がっているのだなと実感しました。あと、よりコンシュマー系に近い部分での注目は、やはり携帯電話でしょうか。今回はauが新機種をまとめて発表すると言うことで、午後からはauブースにはかなり多くのお客さんが集まっている様でした。中でも、FMラジオ内蔵の携帯電話は、今現在、可能な範囲で放送と通信の融合というテーマを実現した端末なのかなと言うことで興味を持ちました。多少、技術的には先進性に欠ける感もありますが、この様な取り組みが元になって来るべき地上波デジタル放送の携帯端末での受信につながる解が見つかるかもしれないという点では、非常に評価できる試みだと思います。
この他、au独自のデザインとして発売されるINFOBARも注目されている様でした。折り畳み式が主流(というかそれしかない)となった携帯電話の中で、あえてストレート端末を出してきた、さらに奇抜なデザインを採用したということで、この試みが成功するのかどうか、興味があるところです。個人的には、ボタンの操作感がいまいちかなぁとも思ってしまったのですが・・・。